ながくふかい縁にみちびかれて
このお寺で日蓮聖人に出会い
法華経を信じお題目を唱えて
今生を力いっぱい生きた人達
ここにやすらぐ
この言葉は、
鎌倉 本山 妙本寺様の永代供養墓に
刻まれていた言葉です。
この言葉には大切な仏様の教えが
詰まっていますので、
ご紹介させていただきます。
「ながくふかい縁」
私たちは今生だけの「縁」で
法華経・お題目に出会ったのでは
ありません。
前世をはじめ
何度も生まれ変わりを
繰り返す中で
繋がったすべての
「ながくふかい縁」
によって今生で出会うことが
出来ているのです。
これは人との出会いも
同じです。
人生には好きな人との
出会いもあれば、
苦手な人との
出会いもあります。
これも今生だけの
繋がりだけではなく、
「ながくふかい縁」に導かれ、
意味があって
出会っているのです。
好きな人は、
過去世でも近しい関係であり、
もっと深い愛情(慈しみの心)を
養うための
出会いかもしれません。
嫌いな人や手のかかる人は、
過去世でお世話になった方に
恩返しをするための
出会いかもしれませんし、
過去世で傷つけた人へ
償うためかもしれませんし、
過去世で成長しきれなかった
自身の未熟な魂(仏種)を
成長させるための
出会いかもしれません。
これらもすべて
「ながくふかい縁」に
導かれているのです。
「今生を力いっぱい
生きた人達」
法華経・お題目を
お唱えすることは大切です。
しかし、重要なことは
日々お唱えした上で
「どう生きるか」です。
では、どう生きていけば
良いのでしょうか。
それは、
「誰かを笑顔にする」
ということを心掛けて
日々を力いっぱい過ごす事です。
働いている方は、
お金を稼ぐという側面も
もちろん有りますが、
お金を頂けるということは
必ず誰かの為になっている
証拠です。
意味のない仕事は
この世にはありません。
今与えられている仕事を
一生懸命こなすことが、
必ず誰かの笑顔に
繋がっています。
今働いてない方や
学生さんも、
家族・友達・地域社会に対して、
誰かに手を差し伸べる方法、
誰かを笑顔にする方法は
沢山あります。
「ながくふかい縁」に感謝し、
良き出会いを大切にし、
嫌な出会いから多くを学ぶ。
そして
「誰かの笑顔のために
力いっぱい生きる」
このような思いを
日々意識することによって、
より良い人生が
送れるのではないでしょうか。
合掌
鎌倉 本山 妙本寺様の永代供養墓